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北八ヶ岳 HIKE しらびそ小屋 ① 2009.10.03-04

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 2009.09.05-06に行った稲子湯-しらびそ小屋の美しいlocationに感動し、撮ってきた画像を嫁さんに見せたところ、自然の美しさにとても感動してくれて視点が同じことを確認した。私のHikeの目的には嫁さんと共に歩けるところを探すこともその一つとなっており、このルートを行ったのもその理由の一つだ。体力的には高尾山よりちょっとつらい程度かなぁと誇張気味に説明をし、行ってみたいと本人の口から言わせたので、早速行くこととなりこの日と同じ満月の中秋の名月である20091003となった。丁度紅葉の時季だし気温も一桁台だろうけど氷点下になる手前だろうし、大雨にならなければ良いHikeになると思う。嫁さんも行く前に一人で高尾山に行ってきて気力と体力も充分の様だ。

詳しい歩程と画像はこちら → SUGISI の軌跡





 2009.09.05-06の時は、稲子湯からしらびそ小屋まで私のゆっくりとした歩調で1時間45分程度あったが、嫁さんの足だと2倍は掛かるだろう。普通列車では入山時刻が昼を周ってしまうし当地に行くまでに疲れきってしまうので、早々にえきねっとで指定席券を予約した。
 今回の交通手段は、上野から新幹線で佐久平までいき小海線で小海まで。帰りは小海線で小海から野辺山・清里を経由して小淵沢までいき特急あずさで帰宅。交通費は結構かかるが入山はゆっくり準備しても11時前だろうし、多く見積もっても6時間は歩行時間を取れるし、帰りは新宿・池袋などは通りたくないので小淵沢回りにした。当日まで一ヶ月を切っていたが、指定席の予約状況を見るとガラガラだった。9月の大型連休と10月の三連休のためだろうか難なく予約完了。
 あとは天気が心配。当日は前線が日本列島を横断するようで天気が悪い。間違いなく雨だ。この時季を逃すと来年になってしまうので、一日に何度も天気予報を確認して好転するのを期待するのだが・・・。2・3日前になっても、2日目は前線が抜けるようだが1日目の雨マークが取れず気を揉んでいたが、前日に朝9時前後まで雨が残りその後は晴れとなったのでギリギリ大丈夫だと判断し決行とした。

 1日目。
早朝夜が明け切らぬ前に家を発つ。天気は芳しくない。電車も定刻どおりで順調。上野手前で青空が見えてきた。晴れ女の力はすごい。上野駅で駅弁を購入し無事遅れも無く発車。東京の空はいい天気だ。
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 途中の車窓から虹が見えたりして意気揚々だったけど向こうは雨か。青空が軽井沢に着く頃には雨。ここまで来てちょっと不安になるが、土砂降りではないし風も無さそうなので大丈夫だろう。
 佐久平駅に到着し、小海線のホームまでは遠いので走る。天気が良くない。小海線の車窓の景色は楽しめず残念。
 小海駅に着いても雨は降っていないが曇天。稲子湯行きのバスに乗り、高所にある八峰の湯を経由していくが周りは真っ白で何も見えない。しかも徐々に雨足が強くなってきた。稲子湯に着くとザーザー降り。でも空は明るい。雨になってしまったかぁと落胆したが晴れ女の力はやはりすごい。レインウェアを着込み出発の準備をゆっくりしていると、霧雨になった。
 AM 10:50 。ルート上危険なところは無いので登山計画書を提出し入山することにした。

 序盤は林道をshort cut しながらちょっと登っては緩やかな登り道を行くのを繰り返す。しらびそ小屋までは概ねこのような地形を繰り返すので、初心者は小まめに休憩が出来て歩き安い。嫁さんには着替えと寝袋、jetboil、本人の食料を担いでもらったが、高尾山に日帰りで行くのとは違って、重さが徐々に負担になってくるようだ。でも、自分の歩行ペースと精神・肉体のバランスを建設的に考えられるので心配のない範疇だ。入山前にしらびそ小屋まで6時間で行ければ大丈夫と言っておいたことと、常に川の流れに沿っていくのでこの光景が気分をリフレッシュするようで、結構辛い表情で歩みはかなり遅いものだがマイペースで足は進んでいる。
 森林軌道まで来ると疲れがピークに達してきたようで何とかこまどり沢まで辿り着いてもらう。
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 こまどり沢に着き大休憩。川で顔を拭いたり水分・食料を補給したりする。気落ちはしていないようだ。ややハシャギ気味。
 雨は降っていないがガスの中。幻想的な光景が広がる。

 ここからしらびそ小屋まで「はっても30分」急登が続く。ここからが正念場。現在午後1時半。嫁さんにあと4時間で登り切れば大丈夫と告げて、最後まで嫁さんのペースで登る。もはや歩みは一足分も無く、4時間もかかるわけもないが苔むした奥深い雰囲気に感銘を受けながらゆっくりと登っていく。急登の終盤、ニホンカモシカのツガイに遭遇。嫁さんのお気に入りがお出迎え。これが気力を取り戻した感じ。えらく感動していた。
 
 やっとの思いで急登を登りきり、3時間39分でしらびそ小屋に到着。
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 小屋とみどり池の光景を見て一目で気に入ったようだ。空も青空が見えてきた。
 小屋には5~6人のパーティと女性3人組が泊まるようだが、テント泊は自分たちのみだった。連休と連休の間なので誰も居ないだろうと思ったけど。
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 今日は中秋の名月なので途中で団子は無かったから饅頭を買ってきたけど、あいにく夕方から雲がでてきて満月は見られなかった。
 しかし夜半外に出てみると空高く満月が輝いていた。嫁さんと月明かりの下でみどり池を散歩し、普段見られない月明かりに浮かぶ山の光景を堪能してもらった。

 テントはmont-bellのステラリッジ1型のフルセット。一人用しか持っていないのでさすがに二人だと窮屈だ。寝床は、嫁さんはmont-bellのS・S・B・B ♯3とU.L.コンフォートシステムパッド150。自分はSHMWのSky High Bag 550を掛け布団代わりに使い床はRidgerest Thermarest L=1200。
 夜半は時折頭上を風が吹きぬける音が聞こえるがテントを揺らすことも無く、気温は10℃。朝方は6~8℃まで下がった。
 二人が横になると体とテント内部の側面が接触するのでその部分はお互い寒かったが耐えられないほどのものではなかった。嫁さんは一晩中、眠りに入りそうになると体が冷えてきてしまうのと、いつクマに襲われるのかと心配であまり眠れなかったらしい。初めてのテント泊は不安で仕方がなかったようだ。

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by sugi_si | 2009-10-10 07:21 | 足跡