狼平 ’08.11.03 (’08.11.01-03) 

2008.11.03 の行動記録

 AM04:10 起床。
 幕営地が尾根上ということもあり夜半はカラマツの樹林を風が吹きぬける音遠くに聞こえ、Zeltの中を吹き抜ける風が心地よい眠りを邪魔するので、ベンチレーター・出入り口を閉じて出入り口の下部のみ開放し最後の夜を過した。それでも結露は無くいくらか温かかったのだろう。
 薄暗がりの中遠くに富士山の輪郭が浮かんでいる。今日は一日雲に覆われる天気になりそうだ。
 三日目最後の朝。
 曇天の空の下、立ち昇るJETBOILの湯気の中に二日間の光景が浮かび、湯気が顔に染み行くように充実感を体感する。
 ペンネを茹で上げポタージュスープと絡ませ朝飯とする。一口一口噛み応えを感じながら今日の歩程をイメージする。

 奥多摩小屋テン場 → 雲取山荘(水を補給) → 大ダワ林道 → 長沢谷 → 日原林道 → 東日原バス停 → JR奥多摩駅

 東日原バス停AM11:35発、JR奥多摩駅PM00:27発を目指す。

 やはりお気に入りPOINTの長沢谷を経由しカツラの巨樹を見て3日間のハイクを締め括りたい。

 AM 05:50 奥多摩小屋テン場を発つ。
 最初のピークを越え雲取山山頂は目指さず小雲取山の手前で雲取山荘への巻き道を行く。静寂の中、山荘からのハイカーと数組すれ違う。朝日は見えない。山荘で顔を洗いそして水を補給し大ダワを目指す。雲が厚い。
 シラビソのいい香り。清涼感ある芳香に気持ちが落ち着く。徐々に遠ざかる稜線にハイクの終わりを感じる。
 大ダワ林道。
 以前は湧き水で崩れていた登山道が復旧されている。数箇所の木橋も乾燥し滑らず安心して渡れる。右下に川の流れを見ながら紅葉の樹林帯を長沢谷へひた下る。後山林道よりも紅葉は遅いようだ。盛りを少しばかり過ぎた感じ。体の重さを利用しペースを早め、下っていく。
 いつもより20分早いペースでAM08:15に長沢谷へ到着。
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 変わらず在り続けるカツラの巨樹。程よい川の流れ。谷底に差す優しい空の明かりがつくる明暗。落葉樹の繊細で華奢な幹と枝ぶり。
 
 今までに何度このカツラの巨樹と写真を撮っただろう。
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 奥多摩に通い始めた当初を思い出す。
 変わらず在り続ける素晴しさ。そこにはかつての自分のスギシ記憶が残されている。それはそこに再び立つことで鏡に対峙するように自分の中に見つけることができる。
 自ら昭和を潰して、今では潰した昭和を古き良き・・・と懐かしむ矛盾した風潮は好ましく思わない。
 変わらず在り続ける素晴しさは、過去から未来の流れの中に、生きている世界と自分のつながりを確かめる事にあると思う。
 早すぎる生産と破壊の繰り返しの中に自分の存在を実感する事は難しい。
 有り得ないことが有り得る時代の根源はここにあると思う。

 長沢谷から日原林道に上がり紅葉の林道をひたすら2時間東日原のバス停へ向かう。予定通りに到着できる。
 後山林道より日原林道の方が雰囲気はいいなぁ。日原林道の方が視界が開けている性かもしれない。曇天の空模様が惜しまれる。
 あっという間の三日間だった。
 お祭からの歩程を思い出し充実感を味わいながら帰途につく。

 歩程詳細はこちら → SUGISIのホームページ
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by sugi_si | 2008-11-08 06:27 | 足跡