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雲取山

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 5月のツェルト泊でもっと快適さを求めたくなりmont-bellのステラリッジテント1型を購入。他メーカーもいろいろと検討してみたのだが、予算と好みの居住性とデザイン、グランドシートと組み合わせればシェルターにもなるし、購入するのに都合が良いということもあった。早速試しに山へと思いつつ2ヶ月、押入れでの眠りからようやく覚めてテントも本来の目的を果たせたというところだ。
 土曜日にパッキングをして日曜・月曜と山へ。
 電車だと奥多摩へはAM7:17が最も早い到着。土曜日だと鴨沢・東日原共にAM8:35のバスが最速だが日曜だとAM7:25発の東日原行きに乗れる。前回よりも一時間早く出発できるし、鴨沢ルートほど人がいないので割りと快適に東日原へ行ける。実際バスは一台での運行だった。
 一日目は前回同様東日原-日原林道-大ダワ-雲取山荘ルートを行き、雲取山荘で幕営した後荷を降ろし雲取山頂へ行く。二日目は雲取山-七ツ石山-鷹ノ巣山-石尾根-奥多摩駅を目指す。
 雲取山荘付近は霧の中。下界に比べると格段に気温が低い。まだテントは一張りもない。
 夕方になって続々と到着したが5月ほど混雑していない。今時期は富士山か南アといったところか?
 荷をテントに置き去りにし雲取山頂へ。
 のんびりと霧の晴れるのを待ちながら写真を撮ろうと目論んでいたが、虫の多さにジッとしていられない。次から次へと鼻の穴や耳の穴へ入ってきて写真のフォーカスを合わす時間さえ与えてもらえない。仕方なしにほぼ動きながらの撮影。結局短時間でテントへ引き返す事となった。
 その後も霧は晴れることは無くシトシトと雨も降り始めた。翌日は早出するので早めに就寝。夜半過ぎには雨も止み月明かりでテントの中は明るい。外に出てみると月が輝き綺麗な藍色の夜空。
 次第に夜が明けてきてまったりと過していたら早出に失敗。二日目は往路を引き返す事にする。
 AM05:50 出発。
 水を汲みに山荘へ来てみると雲海が広がっていた。雨男にしては幸運だ。写真に納め下山開始。
 シラビソの良い香りを堪能しながら樹林帯をゆっくり進む。鹿の足跡が水場へ続いている。山荘から見た雲海の中に入ったのだろうか次第に霧が濃くなり神秘的な様相に。こういう瞬間が癖になってしまったようだ。自然の気のようなものが固有の時間の流れで水が染み入るように木々に満ちていく感じ。とてもピュアな瞬間。引き込まれる。また来たくなる瞬間。いくらか気温が上がってきただろうか。山から次第に遠ざかっているのを感じながら長沢谷へ。
 大ダワ林道は道幅が狭いし、部分的に道は良くないがこのルートは奥多摩駅から大ダワまで絶えず川沿いを行く事になる。何度もこちら方面に足を運んでしまう理由かもしれない。
 行きと同様長沢谷で東日原からのバスの発車時刻の調整を兼ねて休息。
川から駆け上がってきた鹿と鉢合わせするハプニングがありながら歩き慣れた日原林道を東日原へ。
 照りつける強い日差しに寂しさを感じる。
by sugi_si | 2008-07-26 05:29 | 足跡